【2026/09/29】本日のビットコイン・仮想通貨ニュースまとめ|NEAR現物ETF上場、ゴールドマン1000億ドルファンドが暗号資産決済網へ

2026年9月29日(火)朝時点の主要仮想通貨相場は、ビットコイン(BTC)が1,313万7,662円(前日比-1.03%)と小幅に軟化。イーサリアム(ETH)は42万3,144円(前日比+0.31%)と底堅さを見せる一方、ソラナ(SOL)は1万8,669円(前日比-2.51%)と下落幅が目立ち、リップル(XRP)も235.06円(前日比-1.21%)と軟調推移。市場全体としては大きな崩れはなく、「売り一巡後の様子見」ムードが漂う局面だ。しかし個別ニュースを深掘りすると、機関投資家による暗号資産インフラへの本格参入が着実に進んでいることがわかる。本日は「NEAR現物ETF米国初上場」「ゴールドマン・サックスの国債ファンドが仮想通貨決済網と連携」「ECBのトークン化資産決済プロジェクト始動」「ビットコインETFへの約1年ぶりの大規模資金流入」という、業界の方向性を占う重要ニュースが相次いだ。
チャート提供: TradingView / 詳細チャート: Investing.com ・ Google Finance
🔹 ビットコイン以外で初:NEAR現物ETF「NRR」が米国上場へ
資産運用大手ビットワイズが申請していた仮想通貨ニア(NEAR)の現物ETF「NRR」が米国で上場承認を取得し、29日にも取引開始の見込みとなった(CoinPost報道)。これは、ビットコインおよびイーサリアムの現物ETF承認に続く出来事であり、アルトコイン現物ETF単独としては米国初の事例となる点で歴史的意義は小さくない。背景には、2024年末以降のビットコイン現物ETF承認を機に、SECのアルトコインETF審査姿勢が段階的に軟化してきた経緯がある。NEARはレイヤー1ブロックチェーンとして開発者エコシステムの拡充を進めており、ETF上場によって機関投資家の目線が向く銘柄として新たに認知される可能性がある。投資家への示唆:短期的にはNEARへの資金流入期待から関連トークン価格に上昇圧力がかかるとみられるが、ETF承認=価格急騰の図式は必ずしも成立しない。2024年のビットコイン現物ETF承認後のような「噂で買って事実で売る」パターンには引き続き注意が必要だ。中長期保有者にとっては、アルトコインETF市場の拡大そのものが市場の厚みを増すポジティブな構造変化として捉えられる。
🔹 ゴールドマン・サックス、1,000億ドル国債ファンドを仮想通貨決済網「Lynq」に開放
ゴールドマン・サックスが運用する約1,000億ドル(約14兆円)規模の国債ファンド「FTIXX」が、仮想通貨決済ネットワーク「Lynq」を通じて機関投資家向けに提供開始された(CoinPost報道)。Lynqは、機関投資家が保有する現金担保を暗号資産ネットワーク上でリアルタイムに運用・移転できるインフラで、ゴールドマンはこれにより「眠っていた担保資産の収益化」を機関顧客に提供する。これはもはや「仮想通貨の世界が伝統金融を取り込もうとしている」のではなく、「伝統金融の巨人が自ら仮想通貨インフラを選択している」フェーズへの移行を示すものだ。米10年国債利回りが高止まりする現在のマクロ環境において、短期国債ファンドの利回りを担保効率化と組み合わせるニーズは機関投資家の間で急拡大しているとみられる。初心者・中長期投資家への示唆:このような動きは仮想通貨インフラの信頼性・流動性を底上げし、市場全体の構造的な底上げにつながる可能性が高い。個別トークン価格への直接的な影響より、「機関マネーの流入経路が多様化している」という事実を重視したい。
🔹 ECB「Pontes」始動:トークン化資産を中央銀行マネーで決済する時代へ
欧州中央銀行(ECB)とユーロシステムが、トークン化資産を中央銀行マネーで決済する新プロジェクト「Pontes(ポンテス)」の運用を正式に開始した(CoinDesk Japan報道)。Pontesでは2種類の決済方式を採用し、2028年には24時間365日の稼働体制を目指す計画が明示されている。ECBによるこの動きは、欧州版CBDC(デジタルユーロ)構想とも連動しており、RWA(リアルワールドアセット)のトークン化市場に公的信認が加わることを意味する。2023年以降、BondブロックチェーンやProject Mariana等でCBと民間ブロックチェーンの連携実験が進んできたが、Pontesはその延長線上に位置づけられる。規制環境の整備という観点では、欧州でのMiCA(暗号資産市場規制)施行と合わせて、欧州市場における機関投資家の参入障壁が着実に低下しているとみられる。中長期視点:トークン化市場の拡大はステーブルコインや決済トークンの需要を押し上げる要因となり得る。
🔹 ビットコイン現物ETFに週間23.86億ドル純流入――約1年ぶりの高水準
9月21日〜25日の1週間で、米国のビットコイン現物ETF全体に計23.86億ドル(約3,500億円)の純資金流入が記録された(CoinPost報道)。これは約1年ぶりの高水準であり、流入額ではブラックロックの「IBIT」が首位を維持している。週間流入額がこの水準を超えた前回は2025年秋頃とみられ、当時はFOMCの利下げ期待が高まった局面と重なっている。現在も米連邦準備制度(FRB)の金融政策の方向性に対する市場の読みが、リスク資産全体の動向を左右しており、仮想通貨市場も例外ではない。足元のBTC価格が小幅安で推移する中でも、ETFへの資金流入が継続していることは、「現物保有意欲は衰えていない」ことを示す重要なシグナルだ。短期トレーダーへの示唆:ETF資金流入が続く局面では、急激な下落よりもレンジ推移の可能性が高い。一方でETFフロー数値が急減に転じた場合は警戒シグナルとして機能するため、週次データの継続的なモニタリングを推奨する。
🔹 シティ×コインベース:ステーブルコイン↔法定通貨の自動両替で決済インフラを高度化
金融大手シティグループと仮想通貨取引所コインベースが、決済事業における協業拡大を発表した(CoinPost報道)。具体的には、ステーブルコインと法定通貨の両替を自動化する機能などを企業顧客向けに提供する。グローバルな送金コストの削減や決済スピードの向上が主な目的であり、コインベースのインフラ上でシティの法定通貨ネットワークと統合される形となる。この動きは、「ステーブルコイン=投機的なもの」というイメージから「ステーブルコイン=企業の決済インフラ」への転換を加速させるとみられる。米国ではステーブルコイン規制法案の審議も進んでおり、規制の明確化と産業利用の両輪が揃いつつある局面といえる。
本日のマーケット全体観
BTC価格は1,313万円台と高値圏をキープしつつも、前日比-1.03%と一時的な利益確定売りに押される展開となった。ETHが前日比+0.31%と相対的に底堅い動きを見せた点は注目に値する。SOLは-2.51%と主要コインの中で最大の下落幅を記録しており、短期資金が一部抜け始めている可能性がある。マクロ環境では、米ドル指数(DXY)の動向と月末リバランスの影響が引き続き意識される時期であり、株式市場とのリスクオン・オフ連動も高まりやすい局面だ。ただしビットコイン現物ETFへの週次流入が23.86億ドルと約1年ぶりの高水準を記録した事実は、機関投資家の中長期的な買い意欲の根強さを示しており、相場の下値を支える構造要因として機能しているとみられる。
明日以降の注目ポイント
【短期トレーダー視点】月末(9月30日)を控えたポジション調整の動きには引き続き注意。BTC1,300万円台のサポートラインが維持されるかが目先の焦点となる。また、NEAR現物ETF「NRR」の初日取引量と価格反応は、アルトコイン市場全体のセンチメントを測る上で重要な指標となる。
【中長期保有者視点】10月以降のFOMC(次回会合予定)の結果と発言内容が、リスク資産全体のトレンドを左右する可能性が高い。また、ECBのPontes稼働やゴールドマンのLynq活用といった機関インフラ整備が続く中、RWAトークン化銘柄やインフラ関連プロジェクトへの中長期的な関心が高まるとみられる。
【免責事項】本記事は情報提供を目的としており、特定の仮想通貨や金融商品への投資を勧誘・助言するものではありません。仮想通貨への投資は价格変動リスクを伴い、元本が保証されるものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。