【2026/06/25・夕刊】本日の仮想通貨市場総括|BTCが年初来安値を更新、SBI・サークルなど国内再編の波が加速

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2026年6月25日の仮想通貨市場は、全面安の一日となった。ビットコイン(BTC)は未明に年初来安値を更新する急落を演じ、終値は9,975,640円(前日比−1.42%)と約990万円台を割り込む寸前まで追い込まれた。イーサリアム(ETH)も266,445円(前日比−1.03%)と連れ安。XRPに至っては−1.55%と主要銘柄中で最大の下落率を記録した。下落の背景には、米AI関連株の調整によるリスクオフ圧力と、米国内での暗号資産規制法案「クラリティ法案」の審議難航が重なった。一方、ビットバンクのSBI完全子会社化やサークル×野村HDによるUSDC決済構想など、国内インフラ整備の大型ニュースが相次ぎ、「市場は売られても産業は前進する」という構図が鮮明となった一日でもあった。

チャート提供: TradingView / 詳細チャート: Investing.comGoogle Finance

本日のマーケット総括

主要4銘柄の本日の動きを数値で整理する。BTCは早朝4時台に年初来安値圏へ急落後、ショートカバーにより下げ幅を半値程度戻す典型的なV字反発を見せたが、その後は上値の重い展開が続き終値9,975,640円で着地。日中の値幅(ボラティリティ)は推定3〜4%程度と、短期的な売り圧力の強さを示している。ETHは266,445円。ETH/BTCレシオはほぼ横ばいで推移しており、アルトへの資金シフトは確認されていない。SOLは11,124円(前日比−0.67%)と相対的に底堅く、エコシステムの底値買い需要が一定程度機能していることが窺える。XRPは174.76円(前日比−1.55%)と主要銘柄中最大の下落率となり、規制関連への感応度の高さが改めて示された。BTC優位性(ドミナンス)は本日も60%台前半水準を維持しており、リスクオフ局面でビットコインへの資金集中が続いている。過去の類似局面として、2024年8月の「ブラックマンデー型急落」が挙げられる。当時もAI株主導のリスクオフと規制不透明感が重なりBTCが短期安値を更新したが、その後2〜3週間かけて反発した経緯があり、現在の局面と構造的に類似している。

本日の主要トピック振り返り

ビットバンク、SBIグループ完全子会社化へ——国内取引所再編の加速

国内大手暗号資産取引所のビットバンクが、SBIグループによる完全子会社化に向けた基本合意書・株式譲渡契約を締結した。手続きは2026年10月に完了予定で、既存サービスは継続される。SBIグループはすでにSBI VCトレードを傘下に持っており、今回の買収により国内最大規模の暗号資産取引グループとして圧倒的な顧客基盤を握ることになる。市場へのインパクトとして、短期的には競争激化による手数料引き下げ圧力、中長期的には機関投資家向けサービスの拡充によるビットコイン需要増加が見込まれる。国内取引所の統廃合は2024年頃から加速しており、「規模の経済」を追求する業界再編の必然的な帰結と言えよう。(出典:CoinPost)

サークル×野村HD、USDCで外貨即時決済——日本発のステーブルコイン実用化が前進

米サークルが野村ホールディングスと組み、USDC(米ドル連動ステーブルコイン)を活用した外貨即時決済サービスを2027年にも日本企業向けに開始すると日本経済新聞が報じた。従来の外国為替取引では決済完了まで数日を要するケースがあるが、ブロックチェーン基盤のUSDCを活用することで即時化・低コスト化が実現できる。「なぜ今か」という問いに対しては、日本の改正資金決済法施行後の法的枠組みの整備と、円安継続による企業の為替リスク管理ニーズの高まりが背景として挙げられる。メガバンク系証券会社がステーブルコイン決済に本格参入するのは国内初となり、仮想通貨の「金融インフラ化」という観点で市場の長期的信頼性向上に寄与する。(出典:CoinPost)

BTCが年初来安値を更新——AI株調整とクラリティ法案難航が重なった複合要因の急落

6月25日未明、BTCは年初来安値を更新する急落を演じた。主因は二つある。第一に、米ナスダック上場のAI関連株(エヌビディア等)が高値圏から調整局面入りし、ビットコインを含むリスク資産全般がリスクオフの売り圧力を受けたこと。第二に、米議会で審議中の暗号資産規制包括法案「クラリティ法案」が党派間対立により審議が難航しているとの観測が広まり、規制の不透明感が投資家心理を冷え込ませたこと。ショートカバーによる反発はあったものの、ファンディングレートはマイナス圏への突入が観測されており、先物市場では売り優位の地合いが続いている。「だから何か」——現在の水準は買い手が安値拾いに入る可能性を秘める一方、法案の行方次第でさらなる下押しリスクも残る、極めて方向感の定まりにくい局面であることを示している。(出典:CoinPost)

KDDIとSecuritize Japan、RWAトークン化で基本合意——通信大手の参入でRWA市場に厚みが増す

KDDIとSecuritize JapanがRWA(現実資産のトークン化)技術を活用した次世代金融サービスの共同検討で基本合意した。KDDIのau顧客基盤(約3,000万契約超)とSecuritizeのトークン発行プラットフォームを組み合わせ、不動産・債券・ファンド等のデジタル証券化を目指す。2024年以降、ブラックロックのBUIDLファンド等を契機にグローバルでRWA市場が急拡大しているが、日本でも通信大手が本格参入することでリテール層への普及が加速する可能性がある。直接的な相場インパクトは限定的だが、イーサリアムや他のスマートコントラクト基盤への需要増加を中長期的に支える材料として注目される。(出典:CoinPost)

マクロ経済との連動性

本日の仮想通貨安は、米株市場の調整と高い連動性を示した。ナスダック総合指数はAI関連銘柄を中心に軟調な推移となり、リスク資産全般への売り圧力がBTC・ETHにも波及した。ドル円は154〜155円台での推移が続いており、円安基調は維持されているものの、円建てBTC価格の下落は「ドル建てでも軟調」であることを意味する。金(ゴールド)はリスクオフの受け皿として底堅い動きを見せており、「デジタルゴールド」としてのBTCとの役割分担が改めて意識される場面でもあった。FRBは次回FOMC(7月予定)に向けて利下げ観測が燻っており、金融緩和方向へのシフトが確認された場合にはリスク資産の買い戻しにつながる可能性もある。日銀は依然として政策正常化路線を維持しており、急速な円高シナリオは限定的と見られる。

明日への注目ポイント

明日(6月26日)は、米国の5月個人消費支出(PCE)価格指数の発表が予定されており、FRBが重視するインフレ指標として市場の注目度が高い。予想を上回る結果(インフレ高止まり)が出た場合、利下げ期待が後退しリスクオフが再加速する可能性があり、BTCには下押し圧力となり得る。逆に予想を下回ればリスクオンへの転換もあり得る。短期トレーダー視点では、BTCの直近サポートラインとして9,800,000〜9,900,000円帯が意識され、この水準を割り込むと次の節目は9,500,000円台となる。一方レジスタンスは10,200,000円台。中長期保有者視点では、今回の年初来安値更新は2024年8月・2025年初の局面と同様に「より長い目で見た押し目」として機能してきた歴史があり、過度な悲観は禁物だ。クラリティ法案の審議動向も引き続き要注視。

【免責事項】本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の暗号資産・金融商品への投資を勧誘・推奨するものではありません。暗号資産への投資は価格変動リスクを伴い、投資元本を割り込む可能性があります。投資判断はご自身の責任において行ってください。本記事に記載された価格・数値は記事作成時点の情報に基づくものであり、最新情報とは異なる場合があります。

※トップ画像 Photo by Yan Krukau on Pexels

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