【2026/07/26】本日のビットコイン・仮想通貨ニュースまとめ|骨太方針にオンチェーン金融、ドル円39年ぶり高値でBTC清算3億ドル超

2026年7月26日(日)朝時点、ビットコイン(BTC)は1BTC=1,054万3,835円(前日比+0.36%)と小幅プラスで推移。イーサリアム(ETH)は307,104円(+0.75%)、ソラナ(SOL)は12,198円(+0.76%)、リップル(XRP)は179.93円(+0.62%)と主要アルトコインも揃って小幅上昇している。一方で前日にはドル円が39年ぶり高値を記録し、BTCが一時6万5,000ドルを割り込んで暗号資産全体で3億ドル超の強制清算が発生するなど、マクロ環境の波乱が市場を揺さぶった。本日の注目は、日本の「骨太の方針2026」への「オンチェーン金融」明記という政策的転換点と、米国務省のビットコイン政策研究所との提携という2つの「制度的追い風」だ。
チャート提供: TradingView / 詳細チャート: Investing.com ・ Google Finance
高市政権「骨太の方針2026」にオンチェーン金融を明記——国家戦略への格上げが意味するもの
高市政権が閣議決定した「経済財政運営と改革の基本方針2026(骨太の方針)」に、「オンチェーン金融の推進」が明文化された。これは単なる業界向けの施策にとどまらず、国家の経済成長戦略の中核に暗号資産・ブロックチェーン技術を位置づけたことを意味する。過去の類似事例として、2023年にWeb3推進を「新しい資本主義」に盛り込んだ際は、国内取引所の口座開設数が四半期比で約15〜20%増加したとされる。今回の「オンチェーン金融」という表現はより具体的かつ踏み込んだもので、証券・保険・融資といった伝統的金融サービスのブロックチェーン上への移行を視野に入れていると推察される。投資家にとっての示唆は明確だ。制度的な裏付けを持った国内市場の拡大は、中長期的に日本円建て取引量の増加や、国内機関投資家の参入障壁低下につながる可能性が高い。短期トレーダーには直接的な価格インパクトは限定的だが、中長期保有者にとっては「日本市場という安全弁」が厚みを増す好材料といえる。 (出典:CoinDesk Japan)
米国務省がビットコイン政策研究所・パランティアと提携——政策立案の「内側」に業界知見が入り込む
米国務省が官民人材交流の新制度を発足させ、ビットコイン政策研究所(Bitcoin Policy Institute)およびデータ分析大手パランティア(Palantir)を創設パートナーに選定した。この制度は、民間専門家が国務省内で一定期間勤務し、デジタル自由・AIガバナンス・暗号資産政策に業界の実務知見を直接反映させる仕組みだ。これは単なる「業界ロビイング」とは次元が異なる。政策立案の上流工程に暗号資産推進派が正式に組み込まれることで、米国の外交政策にビットコインを活用したドル覇権強化や、ステーブルコインを通じた決済インフラ輸出といった戦略が加速するとみられる。2025年にトランプ政権がSECのクリプト担当を刷新した際、規制緩和期待でBTCは約3ヶ月で+40%超を記録した経緯がある。今回の動きは規制ではなく「政策の哲学」レベルの変化であり、中長期投資家はこの地殻変動を軽視すべきでない。 (出典:CoinPost)
ドル円39年ぶり高値でBTC6万5,000ドル割れ——3億ドル超の清算が示す市場の脆さ
原油価格の高騰とFRB利上げ観測の再燃を受け、ドル円相場が39年ぶりの高値を更新。これをトリガーに、ビットコインは6万5,000ドルを下回り、暗号資産市場全体で3億ドル超のポジションが強制清算された。ドル高局面では「リスクオフ」の文脈でBTCが売られやすい構造は2022年のFOMC連続利上げ局面でも確認されており、歴史は繰り返されている形だ。ただし、現在の価格水準(BTC約6万5,000〜6万7,000ドル台)は、2024年末〜2025年初頭の水準と比較すれば依然として高値圏にある。短期トレーダーは、ドル円の動向とFRBの次回発言を強制清算の連鎖リスクとしてモニタリングすべき局面だ。一方、中長期保有者にとっては、清算イベント後の急反発は過去にも頻繁に観察されており(2023年8月、2024年1月など)、過度なパニックは禁物と言えるだろう。 (出典:CoinDesk Japan)
テザー優遇疑惑浮上——「ジーニアス法」の立法プロセスに暗雲
ブルームバーグが報じたところによると、ラトニック米商務長官および元政権高官らが、米国のステーブルコイン規制法案「ジーニアス法(GENIUS Act)」の内容をテザー社(Tether)に有利な形に誘導した疑いがあるという。テザー社は疑惑を否定しているが、この報道は同法案の信頼性に傷をつける可能性がある。ジーニアス法はドル建てステーブルコインの発行・準備金要件・監督体制を定める法案で、成立すれば米ドルの国際的なデジタル影響力を大幅に強化するとみられており、業界全体が注目していた。テザーはステーブルコイン市場の約65〜70%のシェアを握るとされる最大手であり、規制の恩恵を受ける当事者が立法に関与していたとなれば、議会審議の遅延や修正を招くリスクがある。ステーブルコイン関連銘柄や、テザーを基盤とする取引プラットフォームへの影響は今後の調査次第で広がる可能性があり、推移を注視したい。 (出典:CoinPost)
BitMEXが集団訴訟に直面——622BTCの返還請求と9月閉鎖予定
仮想通貨デリバティブ取引所の草分け的存在であるBitMEXが、622.66BTCの返還を求める集団訴訟に直面している。原告側は、BitMEXの内部デスクが意図的に清算価格を操作し、ユーザーのポジションを不当に強制清算させたと主張している。現在の価格換算で622.66BTCは約65〜67億円規模に相当する。さらに同社は2026年9月23日をもって取引所を閉鎖する予定を発表済みであり、ユーザーの資産保護や訴訟の行方は不透明な状況だ。BitMEXはかつて暗号資産デリバティブ市場をリードしたが、2020年に規制当局(CFTC)との和解を経て存在感を低下させ続けてきた。この訴訟は個別企業の問題にとどまらず、取引所の内部管理やユーザー資産の安全性という業界全体の信頼に関わるテーマを改めて浮き彫りにしている。初心者投資家は特に、取引所選定の際にセキュリティ・透明性・規制対応実績を重視することが肝要だ。 (出典:CoinPost)
本日のマーケット全体観
主要4銘柄がいずれも前日比+0.3〜+0.8%の小幅上昇圏で推移しており、前日のドル円高・BTC清算ショックからの緩やかな回復が窺える。BTC優位性(ドミナンス)は引き続き高水準を維持しているとみられ、アルトコインへの資金ローテーションはまだ限定的な段階だ。過去の類似局面として、2023年10月のドル高・利上げ局面ではBTCが一時的に大量清算を経た後、数週間以内に反発へ転じたケースがある。現在の市況は「政策的追い風(日米双方の制度整備)」と「マクロ逆風(ドル高・利上げ観測)」が拮抗する構図であり、どちらに振れるかは今週後半の米経済指標次第と言える。
明日以降の注目ポイント
短期トレーダー視点:ドル円の続伸・反落とFRB高官の発言、および暗号資産市場の清算フローの継続有無に注目。BTC6万5,000ドル水準のサポート強度が試されるタイミングが続く可能性がある。中長期保有者視点:日本の「骨太の方針」実施に向けた具体的な省庁ガイドライン策定や、ジーニアス法の議会審議進捗が引き続き重要。また7月下旬〜8月初旬にかけてFOMC議事録公表や米雇用統計の発表が予定されており、マクロリスクの見極めには数週間単位の視点が求められる。初心者投資家は急落局面での感情的な判断を避け、ポートフォリオのリスク許容度を再確認するタイミングとして活用したい。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品への投資を勧誘・推奨するものではありません。仮想通貨投資には価格変動リスク・流動性リスク等が伴い、投資元本が保証されるものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。