【2026/10/05】本日のビットコイン・仮想通貨ニュースまとめ|BTC一時8.7万ドル突破、米雇用統計が後押し

2026年10月5日(月)朝時点、ビットコイン(BTC)は1BTC=1,366万8,991円(前日比+2.21%)と堅調に推移。イーサリアム(ETH)は43万1,041円(+1.63%)、ソラナ(SOL)は1万9,215円(+1.66%)、リップル(XRP)は240.54円(+2.54%)と、主要銘柄が軒並みプラス圏で週明けを迎えた。最大のトリガーは10月2日に発表された米9月雇用統計の下振れであり、FRBによる追加利上げ観測の後退がリスク資産全体を押し上げた。本日は「BTC8.7万ドル突破の背景」「長期保有者の含み益維持という異例の構造」「BNBチェーンのトークン化資産10億ドル突破」など、相場の本質に迫るトピックをお届けする。
チャート提供: TradingView / 詳細チャート: Investing.com ・ Google Finance
① ビットコイン、一時8万7,000ドル突破──米雇用統計の下振れがFRB利上げ観測を後退させた
10月2日に公表された米9月雇用統計は、非農業部門雇用者数・平均時給ともに市場予想を下回る結果となった。これを受けてドル円は円高方向に振れ、米10年債利回りも低下。リスク資産へのマネー流入が加速し、ビットコインは一時8万7,000ドル(約1,382万円)を突破した。2025年末から続いた横ばい圏を明確に上抜けたことで、テクニカル面でも強気シグナルが点灯している。マクロ経済との連動という観点では、2023年3月のシリコンバレーバンク破綻後にFRBの利上げ打ち止め観測が台頭した際、BTCが短期間で約40%上昇した局面との類似が指摘される。今回の雇用統計が「一時的な下振れ」なのか「景気鈍化の始まり」なのかは次回11月FOMCまでに織り込まれていくとみられ、その方向感がBTCの次なる節目を決定づける可能性が高い。短期トレーダーは8万7,000ドルの上値抵抗を維持できるかに注目、中長期保有者はマクロサイクルの転換点として評価できる局面と推察される。(出典:CoinDesk Japan)
② 長期保有者が弱気相場でも含み益維持──2015年以降で前例なき構造的強さ
オンチェーン分析プラットフォーム「グラスノード(Glassnode)」の最新レポートによると、ビットコインの長期保有者(LTH:保有期間155日超)は、直近の下落局面においても平均取得コストを上回る含み益を維持しており、これは少なくとも2015年以降の弱気相場では前例がないと指摘された。過去の弱気サイクル(2018〜2019年、2022年)では、長期保有者層でさえ含み損に陥るケースが多かった。今回この現象が生じている背景には、①機関投資家の参入によるコスト分散、②現物ETFを通じた長期保有層の拡大、③半減期(2024年4月)後の供給圧縮、の三要素が重なっている可能性が高い。「長期保有者が売らない」という構造は、売り圧力を抑制し相場の底堅さを維持する好循環につながる。中長期投資家にとっては、オンチェーン上のファンダメンタルズが従来サイクルとは異質であることを示す重要なシグナルと捉えられる。初心者には「価格の上下だけでなく、誰がどう保有しているかを見ることが重要」という視座を提供するデータだ。(出典:CoinPost)
③ BNBチェーンのトークン化株式・ETF、業界初の10億ドル突破
BNB Chain(バイナンス・スマートチェーン)上でトークン化された株式および上場投資信託(ETF)の総額が、初めて10億ドル(約1,550億円)を超えたことが明らかになった。トークン化証券(RWA:リアルワールドアセット)の市場は2024年後半から急拡大しており、ブラックロックやフランクリン・テンプルトンなどの伝統的金融機関もイーサリアム・チェーン上での参入を加速させている。BNBチェーンがこの分野で10億ドルの節目を突破したことは、「DeFiはギャンブルの場」という旧来のイメージを払拭する象徴的な出来事と評価できる。RWA市場全体では2026年現在で数百億ドル規模に達するとの試算もあり、今後はどのチェーンが機関投資家の標準インフラになるかの競争が激化するとみられる。BNBトークン保有者にとっては長期的なエコシステム拡大の好材料、ETH保有者にとっても同分野でのイーサリアムの競争優位がどこまで続くかを見極める指標となる。(出典:CoinDesk Japan)
④ ロシア財務省、デジタルルーブルで初の給与支払い──CBDC実用化が加速
ロシア財務省は10月1日、中央銀行デジタル通貨(CBDC)「デジタルルーブル」を用いた一部職員への給与支払いを開始したと発表した。G20諸国の中でCBDCを実際の給与支払いに活用した事例は世界的にも極めて少なく、ロシアはこの分野で先行する形となった。背景には、2022年以降の経済制裁によるSWIFT排除という制約があり、デジタルルーブルは国内決済インフラの自律性確保という政治的文脈も帯びている。CBDCの普及は仮想通貨市場にとって「競合」と見られることもあるが、実態としては「デジタル経済への人々のリテラシー向上」「法定通貨のデジタル化への慣れ」という側面で、暗号資産の普及にも間接的な追い風となるケースが多い。日本でも日銀がデジタル円の実証実験を継続中であり、規制・制度整備の動向は中長期の仮想通貨市場環境に直結する点として注視したい。(出典:CoinDesk Japan)
⑤ NEAR Intents、流出約6億円が全額返還──ホワイトハット解決の好事例
クロスチェーン交換サービス「NEAR Intents(ニア・インテンツ)」で発生したセキュリティ侵害において、流出した約380万ドル(約6億円)が全額返還されたことが確認された。詳細は非公表の部分もあるが、ハッカーとの交渉または「ホワイトハット(倫理的ハッカー)」による関与が全額返還につながったと推察される。2022年のAxie Infinity(Ronin Bridge)での約700億円流出や、2023年のMixin Networkでの約200億円流出など、クロスチェーンブリッジは歴史的にハッキングの主要標的であり続けてきた。今回の全額返還はDeFiコミュニティにとって数少ないポジティブな解決事例として記録に残る。一方で、初心者や資産の大部分をDeFiプロトコルに預けているユーザーは、スマートコントラクトリスクを改めて認識するきっかけとすべきだ。プロトコル選定の際は監査履歴とバグバウンティプログラムの有無を必ず確認することを推奨する。(出典:CoinDesk Japan)
本日のマーケット全体観
10月5日時点で主要4銘柄すべてがプラス圏、特にXRPの+2.54%とBTCの+2.21%が目立つ。ビットコインドミナンス(BTC優位性)は足元で約58〜59%台で推移しており、2023年11月以来の水準を維持。アルトコインへの全面的な資金移動(いわゆる「アルトシーズン」)には至っておらず、BTC主導の上昇局面が続いている。米雇用統計の下振れをきっかけとしたリスクオン転換は米国株(S&P500・ナスダック)にも波及しており、ビットコインが「デジタルゴールド」と「リスク資産」の両面性を持つ現状を改めて示した格好だ。過去の類似局面として2024年1月の現物ETF承認前後のBTC優位・アルト出遅れパターンとの相似が見受けられ、次のフェーズへの移行タイミングを見極めることが鍵となる。
明日以降の注目ポイント
短期トレーダー視点:BTCが8万7,000ドルを終値ベースで維持・上抜けできるかが最初の関門。下抜けた場合は8万4,000〜8万5,000ドル帯がサポートラインとして機能するか注視したい。中長期保有者視点:11月FOMCでの利下げ示唆の有無が次の大きなカタリスト。また、10月中旬以降に発表される米9月CPI(消費者物価指数)も市場の方向感を左右する重要指標となる。RWA(リアルワールドアセット)市場の拡大や機関投資家の参入継続は中長期の構造的追い風として評価できる。グラスノードのLTHデータも週次で追い続けたい。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の仮想通貨・金融商品への投資を勧誘・推奨するものではありません。仮想通貨への投資には価格変動リスクを含む様々なリスクが伴います。投資の最終判断はご自身の責任においてお願いいたします。
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